札幌の近くのワイン、宝水ワイナリーのシャルドネ2015と、由仁のアスパラが、どうも同じ地層の土で育った可能性がある。同じミネラルの味がするので、一緒に食べた仲間が、ワインとアスパラで立ち上がるような勢い。

手前のリエットは、十勝のマッシュルームと瀬棚の原木椎茸。二つのキノコが合わせられると、香りと旨味がぐっと強く、初めての感覚。鶏のレパーパテの塩の旨味がいい。サクラマスとホタテのムース。男爵と北海道産のチーズ、Ange de Fromageのアンジュ・ド・ラ・ネージュの味と食感がいい。三年寝かしたイベリコ豚のハム。

ウニの冷製パスタが、シャルドネに合う。四種類のチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノ・ロマーノ、ゴルゴンゾーラ・ピカンテともう一つが思い出せない。たっぷりの胡椒が日本を離れた錯覚を呼ぶ。

思い出した！ロンバルディアのタレッジオだ。

メインの豚肉。甘い。外の香ばしさにやられる。五人のテーブルに、南のロゼ。アリアニコのスプマンテ。岩見沢、塩分、ミネラルの強い、宝水ワイナリーシャルドネ2015、3本目は、「人数が揃いましたので」と鈴木さんがお持ちになったのはマグナムでトスカーナのサンジョベーゼが、陳皮、山椒、白檀、生姜、鬱金、胡椒と芳しい。Flaccianello della Pieve Azienda Agricola Fontodi2004という贅沢に一同唸っていた。

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